浄土真宗の開祖。
京都・日野の里(現在の伏見)生まれ。九歳の時に東山・青蓮院で得度・出家。
それより二十年間比叡山にて天台宗を学ぶものの、長年に渡る厳しい学問・修行といった自力修行による教えに限界を感じ、二十九歳の時に天台・法華の教えを離れ比叡山を下山し、聖徳太子建立とされる京都・六角堂で百日間の修行に籠ります。その95日目に、聖徳太子の姿で夢に現れた救世観音菩薩による導きで、念仏による救いを説いていた法然上人を訪ね入門。その年に”阿弥陀如来”の本願の念仏信仰による救いという悟りを得ました。
以降、権力者による弾圧、越後への流刑といった困難に遭いながらも、自らの悟った教えの布教に努め90歳で入滅。
制作年:2007年
サイズ:50×71cm
<基底材>
絹本
<彩色画材>
孔雀石、辰砂などの天然鉱石を砕いた顔料、胡粉、墨、純金泥など。
親鸞聖人三御影の一つで”熊皮の御影”と通称される、奈良国立博物館所蔵の”親鸞聖人像”を模写したもので、”蓮如上人像”と一対になるように描かれています。