中央の緑ターラの”コルロ”(法輪)を含めて、全21体のターラ尊の左手の蓮華の上に描かれるそれぞれ異なる持物。
緑ターラの衣を飾る”八吉祥文様”。他の全てのターラ尊の衣も純金泥による様々な細密紋様で飾られる。
宝珠を捧げる虎をはじめとして、崖に舞うガルーダ・雲間に現れる龍・雪山の雪獅子など画面を飾る多くの動物達。
ターラ尊全21尊のうちの12尊は穏やかな笑みをたたえる寂静尊。
チベット語で”シマト”と呼ばれる、半寂半怒の表情。半怒の形相でありながらも魅惑的であるとされます。
炎の輪の中に座す忿怒のターラ尊。忿怒の形相で病魔、貧困、争いなどといった様々な障害から衆生を守ります。